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■国立大学の教育改革 ヨーロッパ認証の審査 最終段階

2019-06-20 18:01 | 前の記事 | 次の記事

 北海道大学-帯広畜産大学共同獣医学課程、および、山口大学-鹿児島大学共同獣医学部に対する欧州獣医学教育機関協会(EAEVE:European Association of Establishments for Veterinary Education)による認証の審査が最終段階となっている。同共同獣医学過程および共同獣医学部は、数年前からEAEVE認証の取得を目指していた。

 国際認証ワーキンググループによる獣医学教育認証の国際統一が図られているなかで、EUにおける獣医師養成評価基準の全てに準拠していると認められれば、いよいよ日本の大学もEAEVE認証を得ることになる。

 EAEVEの審査項目は以下の通り。

  1. 目的と組織
  2. 財務
  3. カリキュラム
  4. 施設と設備
  5. 動物資源および動物由来教材
  6. 学習環境
  7. 入学者受入方針・進級要件・福利厚生
  8. 学生評価
  9. 教員およびサポートスタッフ
  10. 研究プログラム・卒後教育・大学院教育
  11. 学修成果の評価と教育の質保証

 2017年の事前診断から約2年が経過し、北海道大学-帯広畜産大学、山口大学-鹿児島大学の審査は大詰めを迎えた。最終書類の提出はすでに終わり、山口大学-鹿児島大学は2019年6月9日~14日にEAEVE公式診断(実地審査)を受けた。北海道大学-帯広畜産大学は7月7日~11日に実地審査を受ける。その後は審査結果を待つことになる。

※ニュース作成にあたり、帯広畜産大学と鹿児島大学に情報をご提供いただきました。また「日本獣医師会雑誌」Vol.71 No.8 掲載の倉園久生先生の「共同教育課程による獣医学教育の抜本的な改革」を参照しました。