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■日本獣医皮膚科学会が開かれる

2019-03-11 16:50 | 前の記事 | 次の記事

写真 アワードの表彰にて。左より、プレゼンターの永田雅彦先生、受賞の福永嵩之先生、笠井智子先生、植山 晃先生。

 一般社団法人日本獣医皮膚科学会(永田雅彦 会長)の年次大会が、東京・両国駅近くの国際フッションセンタービルで行われた。参加者は432名で、過去最高とのこと。

 Dr. Douglas DeBoer(University of Wisconsin)による海外招聘講演「皮膚疾患に対する免疫療法の実際」をはじめ、科学講演、シンポジウム「皮膚免疫に着目した治療のアップデート」、PRO/CON Debate、みんなで症例検討会、円卓会議、一般講演・ポスター発表などが行われた。

 PRO/CON Debateのテーマは「減感作療法行う、行わない?」。アトピー性皮膚炎に対して、東京農工大学の大隅尊史先生が「行う」、犬と猫の皮膚科の村山信雄先生が「行わない」の立場で発言し、フロアーの先生方とともに討議が行われた。フロアーからの「減感作療法は設備投資もかかり、専門的な立場の人が行うべきことではないか」との意見に対し、大隅先生は「(自身が)日本における、専門家としてやっていけるようになりたい」と述べた。村山先生は反対の立場ではあったが、「あえて行うならば、特に大型犬に対して、アレルミューン(日本全薬工業株式会社から販売されているアレルミューンHDM。犬の減感作療法として認可されている)の使用ではないか」と述べた。アレルミューンについては、海外の研究者たちも注目しているという発言もあった。

 一般発表9題とポスター発表23題は座長、会長、副会長により審査され、以下の3題が優秀演題として選ばれ、アワード表彰された。

  • 一般発表(症例):「蛇行状血管腫に相当する母斑を呈した犬の1例」
  •  植山 晃先生(どうぶつ総合病院、池袋ハートワン動物病院)
  • 一般発表(研究):「外耳炎罹患犬における耳道内細菌叢解析」
  •  笠井智子先生(北川犬猫病院)
  • ポスター発表:「本邦における柴犬のアトピー性皮膚炎の臨床的特徴の解析」
  •  福永嵩之先生(フクナガ動物病院)

 次回の年次大会は2020年3月8日(日)、大宮ソニックシティで「皮膚と食事」をメインテーマに行われる。