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■Cinema ウトヤ島、7月22日

2019-03-05 14:19 | 前の記事 | 次の記事

 2011年7月22日、ノルウェーの首都オスロから約40km離れた湖の小島であるウトヤ島で銃の乱射事件が起こった。「ウトヤ島、7月22日」はその事実に基づいて制作された映画である。犠牲者となったのは島でサマーキャンプ中の十代の若者たち。襲いかかったのは1人の狂人。

 狭い島でろくな隠れ場所もない中、逃げ惑う若者たち。映像は実際の乱射が続いた72分間をワンカットで、主人公の女性カヤの様を映し続ける。圧倒的な迫力の映像に釘付けにされる。

 このような69名の若者が撃たれるという大事件を恥ずかしながら記憶していなかった。事件当時にはこのニュースを見ていなかったのかもしれない。東日本大震災から4か月しか経っていない時分でのことで、日本ではニュースをあまり流さなかったのか、それとも私自身がニュースを拒絶したのか、今となっては分からない。

 今まで観た映画の中で一番衝撃的なものといっても差し支えのない作品である。試写会が終わった時は会場が静まりかえった状態で、皆言葉が出なかったのだろう。この映画が、このような事件への今後の抑止になることを切に願うものである。危機管理を考えさせられる映画である。(松本A)

  • 監督:エリック・ポッペ
  • 2018年/カラー/ビスタ/97分
  • 配給:東京テアトル
  • 提供:カルチュア・パブリッシャーズ、東京テアトル
  • 2019年3月8日より全国ロードショー
  • http://utoya-0722.com/