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■狂犬病予防業務担当者会議② 人のワクチン接種の注意点

2019-02-26 19:14 | 前の記事 | 次の記事

 国立感染症研究所の伊藤睦代先生は、世界の狂犬病の発生動向を解説し、個別に中国、韓国、台湾の状況についてふれた。中国では1980年頃に7,000人を超える人の狂犬病発生件数があったが、現在では、年間1,000人以下となっている。日本で流通している人用のワクチンは、国産の「乾燥組織培養不活化狂犬病ワクチン」(KMバイオロジクス社)と輸入品の「ラビピュール」(Glaxo Smith Kline社)、「ヴェロラボ」(Sanofi Pasteur社)の3製品。国産の投与経路は皮下で、輸入品はいずれも筋肉内。暴露前接種の場合、輸入品の場合は、3回接種を終えるまでに28日ですむが、国産の場合は6~12か月かかる。そのため輸入品を接種する機関が多くなっているとのこと。最近、世界保健機関(WHO)は、暴露前接種は2回でよいと発表したことも述べた。

 また、海外では不活化不足のワクチンの混入、製造記録の改ざんなどの事件も起こっており、海外でワクチン接種を受けた場合、どのワクチンを受けたのか文書をもらったほうがよいと助言した。