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■マクロライド系抗生物質 耐性菌出現リスク「無視できる」

2019-02-07 11:21 | 前の記事 | 次の記事

 2019年2月5日に第729回食品安全委員会が開かれ、薬剤耐性菌「家畜に使用するマクロライド系抗生物質」に係る食品健康影響評価が議題となった。

 2018年10月29日に行われた第18回薬剤耐性菌に関するワーキンググループでの審議結果の「評価対象マクロライドが牛、豚および鶏に使用された結果として、ハザードが選択され、これらの家畜由来の畜産食品を介して人がハザードに暴露され、人用抗菌性物質による治療効果が減弱または喪失する可能性は否定できないが、リスクの程度は低度であると考えた。また、蜜蜂および馬については、特定すべきハザードがないことから、リスクの程度は無視できる程度と考えた」について委員会で意見が交わされた後、了承された。その結果は、リスク管理機関である農林水産省に通知される。
http://www.fsc.go.jp/fsciis/meetingMaterial/show/kai20190205fsc

 マクロライド系抗生物質についてはワーキンググループで何度か討議されていたが、ハザードとしてマクロライド耐性遺伝子のermのカンピロバクターでの検出状況のリスク評価の問題が残っていた。マクロライド系抗生物質は人のカンピロバクター感染症に使用されているが、ermの出現は世界的に稀であり無視できるとの判断された。

 薬剤耐性菌に関するワーキンググループは以下の通り(敬称略)で、田村 豊先生が座長。

  • 浅井鉄夫(岐阜大学)
  • 荒川宜親(名古屋大学)
  • 今田千秋(東京海洋大学)
  • 植田富貴子(日本獣医生命科学大学)
  • 岡村雅史(北里大学)
  • 甲斐明美(東京医科大学)
  • 佐々木一昭(東京農工大学)
  • 菅井基行(国立感染症研究所)
  • 砂川富正(国立感染症研究所)
  • 田村 豊(酪農学園大学)
  • 豊福 肇(山口大学)
  • 早川佳代子(国立研究開発法人国立国際医療研究センター・AMR臨床リファレンスセンター)

 また、以下の2名が専門参考人となっている(敬称略)。

  • 池 康嘉(一般社団法人薬剤耐性菌教育研究会)
  • 藤本修平(東海大学)