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■日本獣医麻酔外科学会、中部地区講習会が行われる

2018-12-27 18:25 | 次の記事

冒頭で挨拶をされた廉澤先生。

 2018年12月23日、年の瀬のクリスマスにかかる3連休の真ん中の日曜日の午後、一般社団法人日本獣医麻酔外科学会(廉澤 剛会長)、中部地区講習会が行われた。

 この日のテーマは「体表腫瘤の診断と治療」で、中部地区各地から50名ほどの先生方が集まった。

 まず、岐阜大学の酒井洋樹先生が一般臨床の中で、細胞診をどう捉えるべきなのか、分かりやすく解説した。病変をまず「腫瘍」「非腫瘍」に、そして腫瘍ならばその由来・悪性度から「上皮性」か「非上皮性」かに区分、さらに非上皮性腫瘍ならば「紡錘形細胞腫瘍」と「独立円形細胞腫瘍」に分ける細胞学的検査のフローチャートを解説したのち、細胞像について「均一」「不均一」、形態、染色性、細胞質内の構造物、核の形態・位置、細胞同士の接着のあるなし、細胞外基質などの見方を時にイラストを用いて具体的に述べた。

 さらに独立円形細胞腫のなかの肥満細胞腫や形質細胞腫などの具体例を間違いやすさを含めて紹介した。酒井先生は「分からないものは専門家にまわしたほうが良い」と、また「細胞診をどのように位置づけしていくかは、個々の獣医師の判断だ」とも述べた。

 その他、東京大学の藤田 淳先生による腫瘍外科における画像診断のよりよい適用について、江別白樺通りアニマルクリニックの福井 翔先生による外科手術、岐阜大学の森 崇先生による放射線療法、化学療法についての講演が行われた。

 一般社団法人日本獣医麻酔外科学会は全国8地区に分けられ、それぞれの地区で1年に1~2回の講習会が行われている。会員は無料もしくは安価に講習が受けられる。また会員は地区委員に要望を伝えれば、理事会で検討されるシステムとなっている。冒頭で挨拶をされた廉澤先生(写真)は、「ぜひ皆様の声をお聞かせ下さい」と述べた。また廉澤先生は、「本会は会員の一般的な力量を上げるための組織ではなく、軟部外科、整形外科、麻酔のそれぞれの分野の興味のあるものを討議してつきつめていく場となっています。新卒や駆け出しの先生方には、とっつきにくい面もあるかも知れませんが、いろんな分野を楽しみながら勉強ができます」と述べた。廉澤先生は地区大会にはできるだけ参加するようにしており、その際には入会を呼びかけている。

 2月24日には東京地区の、3月17日には近畿地区の地区講習会が行われる。